彼女との最初の出会い
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僕は詰まった。
一瞬頭が動転して、思いもよらない言葉が出た。。
あれだよ。ほら・・・
なんていうかな。。
初恋の人ときた思い出の地なんだ。
へー、そうなんですか。
それでわざわざこんなところまで。。
でも、珍しいですね。。
こんなところをデートに選ぶなんて。
ここ何にもないところなのに。。
僕はいまだ高鳴る鼓動を押さえつけるのに必死だった。
何もないからいいんですよ。。
彼女は気づいているのだろうか?
僕の顔色が・・・
僕の・・・
がおかしいことに・・・
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彼女は言った。
こんなところで何してるんですか??
とてもありきたりな、やさしく、生きてることを実感させるような、そんな言葉だった。。。
い、いや、なんでもないよ・・・
僕はこう答えるしかなかった。
今まさに死のうとしていたのだから。。。。
そうですか。ならよかったのですが。
明るい笑顔をして、僕に言った。
そして、顔をうつむけてさらっといった。
このあたり、自殺する人が多いんです。。。
僕はどきっとした。。。まさしく・・・だと、思ったから。。。。
変な汗がでる。。。
ですので、もしかしたらそうなのかな、と思って。。。
私の思い過ごしでしたね。。。
で、何しにいらしたんですか??
そう・・・
彼女との出会いは・・・
あの橋の上。。
自然に囲まれた、あまり人が通らないような橋の上。。
あの日僕はあそこで人生を終える予定だったんだ。。
人生を・・・僕の人生を・・・自分の手で・・・
そこに彼女が通りかかった。
それが僕と彼女の最初の出会いだった・ ・ ・